参考演奏 / Trial listening
参考音源
ムジカ・エテルナ吹奏楽コレクション Vol.1 組曲「展覧会の絵」
楽曲情報
作曲者名:E.エルガー
編曲者名:今村愛紀
演奏時間:3分30秒
グレード:3(中級)
スタイル:オリジナルレパートリー
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楽曲紹介
1898年、イギリスのとある家で、作曲家エドワード・エルガー(1857−1934)はピアノを弾いていた。それを何となく聴いている妻のキャロライン。こんなとりとめのない日常から、イギリス音楽史上、最も成功した作品、「創作主題による変奏曲《エニグマ》」が誕生したのである。「エニグマ」とは、ギリシャ語で「謎解き」を意味する言葉。エルガーは1899年に本作を完成させた後で、自筆譜の最初に「Enigma」と書き入れた。《エニグマ》には2つの謎が存在する。1つは、各変奏に付けられた短い文字列。これはエルガーの友人を示すものであるということが早い段階で判明した。一方、もうひとつの謎は、現在でも不明なまま。エルガーはこの謎についてこう述べた――謎について説明はしない。作品全体を通して別の大きな主題が「進行する」が、それは演奏されない。つまり、主役となる人物が表舞台に登場することは決してないのである。
今村愛紀(1987−)は、エルガーの複雑なオーケストレーションを解きほぐし、吹奏楽の響きに合った見事な編曲を行っている。抜粋ではあるものの、エルガーから私たちに送られた「エニグマ」に十分向かい合うことができるだろう。
第9変奏
…エルガーが世話になっていた出版社の社員A.J.イェーガーの描写。美しい音が紡がれてゆく変奏。(石原勇太郎)
楽器編成
Flute 1
Oboe
Bassoon
Bb Clarinet 1
Bb Clarinet 2
Bass Clarinet
Eb Alto Saxophone
Bb Tenor Saxophone
Eb Baritone Saxophone
Bb Trumpet 1
Bb Trumpet 2
F Horn
Trombone
Euphonium
Tuba
String Bass
Timpani
今村 愛紀(Aiki Imamura)
埼玉県立伊奈学園総合高等学校、帝京大学文学部卒業。
作曲を清水篤氏に、ホルンを曽根敦子氏に師事。
吹奏楽指導や楽譜浄書にも力を入れる。
主な作品
Luna(21世紀の吹奏楽 第19回“響宴” 入選)
組曲第1番(日本管打・吹奏楽学会第2回作曲コンクール 佳作)