参考演奏 / Trial listening
楽曲情報 / About this music
作曲家名:高橋 宏樹 (Hiroki Takahashi)
演奏時間:3分15秒
グレード:3(中級)
スタイル:マーチレパートリー
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楽曲紹介 / Music introduction
大阪の高槻市消防音楽隊の委嘱作品です。消防士の休日を描いた6/8マーチです。曲中に警鐘やサイレンなどが出てくるまさに消防団向けの作品になっています。消防団のための行進曲に「ハローファイヤーマン(石田昌勝)」という消防界では有名な曲があるのですがこの第二弾になれたらという思いで作りました。(高橋宏樹)
※この楽譜は全国の消防音楽隊の方には無償で提供させていただきますので、該当の場合はinfo@musica-eterna.comまでご連絡くださいませ。
Free Memo
大阪府高槻市消防音楽隊の委嘱により高橋が作曲した《ファイヤーメンズ・ホリデー》は、その題名の通り、消防士たちの休日を描いた行進曲である。
近年の日本の吹奏楽界では、「行進曲」と言えば、全日本吹奏楽コンクールの課題曲のような行進曲を思い浮かべる人が多いだろう。しかし本作は、コンクールの課題曲のような行進曲ではなく、アメリカのマーチ王とまで称されたP.スーザの行進曲を思い起こさせる、まさに「行進曲の中の行進曲」である。
短い序奏に続いて、すぐに第1マーチが開始する。6/8拍子のマーチらしい流れの良さが心地よい。第2マーチは第1マーチが発展した形。課題曲の行進曲では通常低音楽器群が第2マーチを奏するが、スーザやそれ以前の作曲家による行進曲は、第2マーチが低音楽器群でない場合が多い。本作も、低音楽器群ではなく、第1マーチの旋律と同じ楽器で、第2マーチの旋律が奏される。そのため、トリオに入るまでは、不必要に重くなる部分が無く、耳触りの良い行進曲に仕上がっている。
トリオは流れるような旋律が穏やかに通ってゆく。普段、私たちの生活を守ってくれている消防士たちが、日々の緊張感を一瞬忘れ、休日を長閑に過ごす様子が思い浮かんでくる。本作の最も面白いところは、トリオの途中でサイレンが鳴り響くところであろう。穏やかな音楽を一瞬で別の雰囲気に変えてしまうサイレンの効果が見事。(石原勇太郎)
楽器編成 / Instrumentation
Piccolo/Flute
Bb Clarinet 1
Bb Clarinet 2
Alto Saxophone
Tenor Saxophone/Siren
Baritone Saxophone
Horn 1
Horn 2
Trumpet 1
Trumpet 2
Trumpet 3
Trombone 1
Trombone 2
Trombone 3
Euphonium
Tuba
Perc. 1&2:
Snare Drum
Bass Drum
Perc. 3:
Cymbals
Perc. 4:
Glockenspiel
KANE
高橋 宏樹(Hiroki Takahashi)

1979年、東京生まれ、パンスクール・オブ・ミュージックにて映像音楽やポップス理論などを学ぶ。主に吹奏楽曲や管楽アンサンブルの作編曲をしている。その他ポップスの編成やオーケストラの編曲なども手がけている。ピアノやキーボードのサポート、鍵盤ハーモニカなどプレイヤーとしての活動も行っている。シュピール室内合奏団メンバー。ズーラシアンブラス契約作編曲家。21世紀の吹奏楽「響宴」会員。吹奏楽作品:行進曲「勇気のトビラ(2014吹奏楽コンクール課題曲)」「オーディナリー・マーチ」「アミューズメント・パーク組曲」「サーリセルカの森」「流星の詩」な ど。アンサンブル作品:「文明開化の鐘」「グリムの古城」「アマンド・ショコラ」「The Times」「3つの魔法」「月明かりの照らす3つの風景」など。
ひろきさんの家(HP)
http://www.hiroki-san.com/