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Sheet Music and Music Score

販売楽譜

美中の美[吹奏楽]

J.P.スーザ 作曲 (下中 拓哉 編曲)

商品番号 : MEMR-015

  • 美中の美[吹奏楽] image1

N E W

楽曲情報

作曲者名:J.P.スーザ (Tomohito Matsushita)

編曲者名:下中 拓哉 (Takuya Shimonaka)

演奏時間:4分00秒

グレード:3.5(中〜上級)

スタイル:マーチレパートリー

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アメリカの作曲家ジョン・フィリップ・スーザ(1854 – 1932)は、「行進曲王」という二つ名で、世界的に知られている。しかし、彼の生涯と創作活動が(特に日本では)同時に語られることは、ほとんどない。そこで、ムジカ・エテルナ合同会社が販売する、スーザの楽譜の解説として、あまり知られていない、スーザの生涯と創作について取り上げることにしよう。

スーザの生涯:1910年まで
1900年、スーザ率いるスーザバンドは、ついにヨーロッパへの演奏旅行を敢行する。この演奏旅行ではフランス、ドイツ、オランダのいくつかの都市で演奏会が行われ、そのどれもが大成功をおさめた。そして、翌年の1901年には早くも2回目のヨーロッパ演奏旅行が行われた。この2回目の公演では、イギリスで何度かの演奏会を行った。また、その中で、イギリス王室からの直々の依頼により御前演奏も行っている。また1903年にも御前演奏を行い、1904年末から1905年にかけては、4回目のヨーロッパ演奏旅行を行う。この4回目の演奏旅行は規模の大きなもので、イギリス、フランス、スイス、オランダ、ドイツ、オーストリア、ポーランド、チェコ、デンマーク、さらにはロシアでも演奏会を行っている。そして、1910年には、ヨーロッパのみならず、世界一周演奏旅行を行った。このようにして、スーザとスーザバンドの名は、世界中に知れ渡ったのである。

楽曲紹介

スーザとスーザバンドの人気は、もはや音楽家という枠を超え、エンターテインメントとして確立できるほどであった。そのことから、彼らの下には日々様々な演奏の依頼が舞い込んできた。その中には、博覧会でのイベントとしての依頼も少なからず存在した。ボストンの食品協会が毎年主催していた「ボストン食品博覧会」もその内のひとつである。スーザバンドは、この博覧会に数年間、毎年出演し続けた。そんな中、1908年の出演の折に、スーザはこの博覧会のために行進曲を作曲した。それが《美中の美》である。
《美中の美》の原題は《The Fairest of the Fair》であるが、この「Fair」には2つの意味がある。ひとつは「博覧会」、そしてもうひとつは「美人」である。つまり、本作の題名は「博覧会の一番の美人」と「美人の中でも最も美人」という2つの意味を持っている。スーザがこのような題名にしたのには、理由がある。
すでにボストン食品博覧会での演奏会を何年間か続けていたスーザは、そこで働く、若く美しい女性がいることを知っていた。スーザは、その美しさを《美中の美》の中で描き出したのである。
本作の興味深い点は、新しいセクションへ移る際に、必ず前奏の再現を挟んでいる点である。くだんの前奏は、装飾音符を伴う華やかなもの。第1マーチは前奏の付点リズムを使用した躍動感溢れる旋律が魅力的。前奏の再現が行われると第2マーチへ進む。第2マーチは、女性の軽やかな足取りを感じさせるもので、旋律と対旋律の対話が心地よい。またも前奏の再現が行われると、トリオに入る。トリオの旋律は、スーザの行進曲の中でも特に美しいものであろう。最初から1オクターヴもの跳躍でもって開始するトリオの旋律は、その後も七度など、幅広い音程の跳躍が目立つドラマティックなもの。エピソードに含まれる、1拍の総休止は、とても効果的。エピソードの後でも前奏が再現され、トリオが繰り返される。前奏を、行進曲の中に何度も繰り返すことで、全体の統一感が増し、形式的にもとても美しい行進曲に仕上がっている。(石原勇太郎)

楽器編成

Flute
Oboe(opt.)
Bassoon(opt.)
1st Bb Clarinet
2nd Bb Clarinet
Bass Clarinet
Alto Saxophone
Tenor Saxophone
Baritone Saxophone

1st Trumpet
2nd Trumpet
Horn
Trombone
Euphonium
Tuba
String Bass(opt.)

Snare Drum
Bass Drum
Cymbals(opt.)

下中 拓哉 (Takuya Shimonaka)
東京都新宿区出身。尚美ミュージックカレッジ専門学校音楽総合アカデミー学科作曲コース(4年制)を卒業。作曲を徳備廉純、高橋伸哉の各氏に師事。
ポピュラージャンルでのリコーダー奏者としての演奏活動のほか、指導者としても活躍。器楽合奏や管楽器のための編曲作品が多数出版されている。
現在、東京リコーダー協会 AULOS講師、リコーダー奏者、作編曲家。