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Sheet Music and Music Score

販売楽譜

銀河ステーション[吹奏楽]

山本雅一 作曲

商品番号 : MEOR-019

  • 銀河ステーション[吹奏楽] image1
楽曲情報 / About this music

作曲家名:山本 雅一 (Masakazu Yamamoto)

演奏時間:4分30秒

グレード:3(中級)

スタイル:オリジナルレパートリー

楽曲紹介 / Music introduction

「銀河鉄道の夜」「銀河鉄道999」等、宇宙に列車で飛び出していくというロマン溢れる発想は、小説やアニメーションの題材になるほどポピュラーでもあり、SF映画にも似た様な描写は珍しくない。この作品はそんな既存の作品に囚われているものではないが、私の憧れから広がった想像を音に紡いでいったものである。
宇宙空間に浮かぶ近未来的な巨大ステーションから発車する列車。ステーションの都会的な構内では、様々な星からやってきた人々が行き交う。発車ベルと共に列車が動きだすと、限りない空間に広がる星々、他の列車やステーションを横目に、次の星へと向かう車窓の旅に心躍らせる。
そんなちょっとした小旅行だが、宇宙の空間を駆け回るスリルを楽しんで頂きたい。

グレード3.5から4程度。和声構造をよく理解する事、それぞれの動きによる立体感、活発なリズムのコントロールが主な課題。その上で思い切り表現してほしい。

第19回「21世紀の吹奏楽”響宴”」入選作品。甲府市民吹奏楽団第47回定期演奏会(2015年3月8日)にて初演。(山本雅一)
Free Memo

 《銀河ステーション》...このなんともロマンティックで空想的な題名に何を想うだろうか。「宇宙を走る汽車の停車駅」、「宇宙ステーションのような異星人が集まる場所」、「流れ星が流れた果てにたどり着く世界」。本当に様々なことを想像することができるだろう。
 宇宙に関する音楽は、吹奏楽のみならず、音楽史の中にはるか昔から存在する。かつて古代ローマの哲学者ボエティウスは、その著書の中で音楽を3つに分類した。その中で、最上の音楽とされたのが「musica mundana」、すなわち「宇宙・調和の音楽」である。この音楽は私たち人間の耳に聴こえることは決してない。しかし、今も私たちの遥か上空、そう、宇宙に無数に存在する星々が振動し、共鳴し、音楽を奏でているというのである。現在でこそ、笑われてしまうことの多い話ではあるが、とても魅力的な話だとは思わないだろうか。そのような不思議な魅力があるからこそ、音楽家たちは宇宙に夢を見て、それを音で描き出そうと試みてきたのであろう。
 ともかくも、《銀河ステーション》では、そんな星々の奏でる音楽、そして私たち人間の持つ「うた」をひとつのキャンバスの中で描き出すことを試みた作品である。
 霧がかかったようにぼんやりとした音群の中から、様々な断片的な素材が聴こえてくる。まだ物語は始まらず、私たちは流れゆく星々を見つめる。やがて霧は晴れてゆき、私たちの前に本作の中心的な動機、すなわちC音、G音、F音が姿を現す。木管楽器群によって提示されるこの動機は、実はすでに冒頭の和音の中に、垂直に現れていた。またも動機が垂直に重ねられると、何か巨大なものが少しずつこちらに近づいてくるように、音楽は力強さを増してゆく。金管楽器群のコラール風のセクションに続いて、トライアングルがベルのように響き渡り、汽笛のような音が聴こえてくる。まさに汽車――それとも船だろうか、あるいは私たちが乗る「星」そのものかもしれない――が走り出す様子が浮かび上がるではないか!私たちを乗せた何か巨大なものは、星間を走り抜け、私たちの生きるわずかな時間をも駆け抜け、様々な風景をその窓に映しながら、遥か彼方の終着駅を目指す。
 終着駅に近づくと、またも霧がかかり、辺りがぼやけはじめる。一見、冒頭が完全に再現されたように思うかもしれない。しかし、よく見てみると、冒頭ではC音・G音・F音と4度音程+2度音程で構成されていた動機が、最後はG音・F音・C音と、2度音程+4度音程に変わっている。このシンメトリックな関係をどのようにとらえるかは、《銀河ステーション》の世界を旅する皆さんにお任せしたい。(石原勇太郎)

楽器編成 / Instrumentation

[]内は楽譜セットに含まれる部数
Piccolo [1]
Flute 1 [2]
Flute 2 [2]
Oboe (opt.) [1]
Bassoon (opt.) [1]
Eb Clarinet (opt.) [1]
Bb Clarinet 1 [2]
Bb Clarinet 2 [2]
Bass Clarinet [1]
Eb Alto Saxophone [2]
Bb Tenor Saxophone [1]
Eb Baritone Saxophone [1]
Bb Trumpet 1 [2]
Bb Trumpet 2 [2]
F Horn 1 [1]
F Horn 2 (opt.) [1]
Trombone 1 [2]
Trombone 2 [2]
Euphonium [2]
Tuba [2]
String Bass (opt.) [1]
Timpani [1]
Piano (opt.) [1]
Perc. 1: [5]
 Snare Drum
 Suspended Cymbal
 Triangle
 Rainstick
 Glockenspiel
Perc. 2: [5]
 Bass Drum
 Crash Cymbals
 Suspended Cymbal
 Tubular Bells
 Vibraphone
Perc. 3 (opt.) [5]
 Bass Drum
 4 Toms
 Suspended Cymbal
 Xylophone
 Glockenspiel


山本雅一(Masakazu Yamamoto)

山梨大学大学院在学中に「現代の音楽展2001」(日本現代音楽協会)に入選。作品発表を開始。
2004、2005、2008年、ピティナピアノコンペティションの課題曲に採用。
2012年、奏楽堂日本歌曲コンクール作曲部門第1位。同年9月に歌曲による初の作品個展を行う。
2015年、初のピアノ曲集を出版(マザーアース)。
2016年度全日本吹奏楽コンクールの課題曲に「スペインの市場で」が採用。

これまでにピアノ、歌曲、室内楽、吹奏楽、管弦楽から電子音響、美術作品やダンスとのコラボレーションまで多方面に及ぶ。
編曲も多数。2013年には「オーボエアンサンブル HAIM」のアレンジに参加。
2014年には武満徹の「SONGS」全曲を編曲したCD「タケミツソングス」をリリースし、全国ツアーを行う。(ピアノも担当)
2015年には日本歌曲の編曲を中心としたツアーを、オランダ、スペイン、フランス、イギリスの各国にて行う。

作曲を藤原嘉文氏に師事。電子音響を成田和子、吉原太郎の各氏に指導を受ける。
山梨大学非常勤講師を経て現在フリー。甲府在住。
ピティナ審査員、ヤマハグレード試験官他、後進の指導にも積極的に携わる。
日本作曲家協議会、全日本ピアノ指導者協会、日本電子音楽協会他、各会員。


<主な作品>
・スペインの市場で(吹奏楽/2016年度全日本吹奏楽コンクール課題曲)
・Pantomime(ハープシコード/国際古楽コンクール<山梨>委嘱作品、本選課題曲)
・銀河ステーション(吹奏楽/21世紀の吹奏楽 第19回”響宴”入選作品)
・フォレストスケープ(吹奏楽/21世紀の吹奏楽 第15回”響宴”入選作品)
・谷川俊太郎の詩による2つの歌曲(歌曲/奏楽堂日本歌曲コンクール第19回作曲部門第一位受賞作品)
・紫陽花(弦楽四重奏/第15回東京国際室内楽作曲コンクール入選作品)
・Pandora(ピアノ/2005年度ピティナピアノコンペティション特級課題曲)

http://yamamotomasakazu.com

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