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Sheet Music and Music Score

販売楽譜

[アンサンブル]古風なメヌエット

M.ラヴェル 作曲(石原勇太郎 編曲)

商品番号 : MEER-005

  • [アンサンブル]古風なメヌエット image1

N E W

楽曲情報

作曲者名:M.ラヴェル

編曲者名:石原 勇太郎 (Yutaro Ishihara)

演奏時間:5分00秒

グレード:3(中〜上級)

スタイル:アンサンブルレパートリー
楽曲紹介

第21回東京音楽大学クラリネットアンサンブル演奏会のために編曲した作品です。モーリス・ラヴェル(1875 - 1937)は、ドビュッシーと並び「印象主義」の作曲家として、現在でもその作品が演奏される機会がとても多い作曲家です。「印象主義」の作曲家たちの作品の特色として、中世の教会音楽で使用されていた「教会旋法」を使用することや、あえて古い舞曲の形式(本作もメヌエットというラヴェルの時代にしては古めかしい舞曲の形式)を用いたり、半音階を多用するなどの要素が挙げられます。≪古風なメヌエット≫も例外ではなく、短いながらも独特の雰囲気を持つ、魅力的な作品です。
≪古風なメヌエット≫は、ラヴェルが20歳の1895年、パリ音楽院に在籍していた最後の年に作曲したピアノのための作品です。メヌエットとは17世紀〜18世紀頃に流行した舞曲の一種で、基本的に3拍子ですが、その踊りの型に合わせて2小節で1つのフレーズを作ることの多い舞曲です。そんな舞曲と「古風(Antique)な」要素(=教会旋法に基づく響きなど)を組み合わせた≪古風なメヌエット≫は、メヌエットの定型通り主部―トリオ―主部という明確な3部形式で書かれています。
ラヴェルはこの作品を「後ろ向きな小品」と述べていますが、1929年、ラヴェルが54歳の年に、自分自身の手で、オーケストラのために編曲をしています。この際、元のピアノ版とは少し構造が変わっています。私の編曲では、ピアノ版を基にして編曲をしましたが、ぜひその響きのニュアンスを確かめるためにもラヴェル自身のオーケストラ版も聴いてみてください。「管弦楽の魔術師」と名高いラヴェルによって素晴らしい世界が創られています。
この編曲では6本のクラリネット属の楽器を用いています。東京音楽大学の学生たちはバセット・ホルンを用いて本番の演奏を行いましたが、バセット・ホルンのない団体のためにアルト・クラリネットのパートも用意してあります。どちらか一方、都合の良い方を選んで演奏してください。(石原勇太郎)
楽器編成

Eb Clarinet

Bb Clarinet 1

Bb Clarinet 2

Bb Clarinet 3

Alto Clarinet or Basset Horn

Bass Clarinet

石原 勇太郎(Yutaro Ishihara)

1991年千葉県八千代市出身。12歳よりコントラバスを始める。2014年東京音楽大学器楽専攻(コントラバス)卒業。同大学音楽学課程修了。2016年東京音楽大学大学院 音楽教育専攻音楽学研究領域 修士課程修了。2014年、「天空の旅―吹奏楽のための譚詩―」で第25回朝日作曲賞受賞、2015年度全日本吹奏楽コンクール課題曲として採用される。これまでにコントラバスを幕内弘司、永島義男、作曲を村田昌己、新垣隆、藤原豊、指揮を三原明人の各氏に師事。現在、東京音楽大学大学院 音楽専攻(音楽学) 博士後期課程在学中。また平成28年度給費奨学生に選ばれる。藤田茂氏の指導の下、アントン・ブルックナーの交響曲に関する研究に取り組んでいる。